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【3歳~】ねんどの種類と選び方【幼稚園】

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 幼稚園に入る年齢になったけどどんなねんどを使えばいいの?
 3歳だと安全性とかまだ気になるけど、どのねんどなら安全?

 ねんど遊びは手指を動かす練習にもなり、自分の想像したものを自由に作れるという点で、知育的にも創造性的にも魅力的な遊びです。
 3歳になると使える粘土の種類が一気に増え、選択の幅が広がります。
 ただ、成長にばらつきがみられやすいのもこの時期で、粘土遊びをさせてみたいけど、自分の子供に合った粘土が何なのはわかりにくいですよね。

 ここでは、3歳になったら使えるねんどの種類とどんな場合にそのねんどを選べば良いのか、またおすすめの粘土商品について紹介していきます。

目次

3歳が使えるねんどの種類

 3歳が使える粘土の種類は、以下の4種類になります。

  • 油ねんど
  • 穀物ねんど (こむぎねんど、お米ねんど など)
  • シリコンねんど
  • かんてんねんど

 商品としてはたくさんの種類の粘土が出てくる年齢ですが、種類粘土の種類としては、意外と少ないです。
 特に穀物を使用した粘土は、こむぎねんど、お米ねんど、コーンスターチねんどなど、様々な種類のものがありますが、ベースとなっている穀物粉の種類が違うだけで、構成としてはほとんど同じものになります。

 以下では、どんな時にそのねんどの特徴と、どんな時にそのねんどを選べばよいのかを詳しく説明していきます。
 

「繰り返し使える」油ねんど

 油粘土は、天然の粘土と油を混ぜて作られた粘土で、それ自体には腐ったりカビが生えたりしない為、何度も使えます。
 親御さんも幼稚園、保育園などからほとんどの方が使ったことがある粘土なのではないかと思います。
 小学校の低学年くらいまでは授業で使うことがあるため、3歳が使える他の粘土に比べると、形が残りやすく、思った通りの形を作りやすいのが特徴です。

 油ねんどというと重くてかたくて子供にはちょっと使いにくいという印象をお持ちの方もいるかもしれませんが、現在では、軽い素材を使用したものや、やわらかく調整してあるものもあり、3歳から使うことを想定して作られているものも多々あります。

 油ねんど自体は、塑像制作に使う高品質なものや工業的なクレイプロダクト制作使う固いものまでありますが、小さいころから油粘土に触れておけば、こういったものに触れても抵抗なく受け入れることができるのではないかと思います。

 この年齢におすすめな油粘土は中部電磁器工業製の「HOIKU」です。商品名の通り、保育園や幼稚園で広く使われている定番の油ねんどです。

保育園、幼稚園から使える油粘土。
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かたさやにおい、衛生面など、児童向けに調整された実績のあるねんどなので、安心して使用していただけるかと思います。

 HOIKUを販売している中部電磁器工業は美濃焼で有名な美濃市に工場を持っており、「粘土」に関しては知識と経験の地盤が段違いです。
 児童向け以外にも良い粘土をたくさんお持ちなので、信頼して使えるねんどだと思います。

「口に入れても安心」穀物ねんど (こむぎねんど、お米ねんど など)

 穀物ねんどは、小麦粉、米粉、コーンスターチ(トウモロコシ粉)などの穀物の粉末を穀物由来の糊(デンプンのり)などでまとめて粘土状にしたものです。
 百均などでもよく目にすることができ、食用色素を利用した、カラフルなカラーバリエーションが特徴的です。
 油粘土と異なり「形を作る」以外にも、「配色を考える」「混色を試す」などといった、複数の要素での楽しみ方があります。
 子供によっては、絵具よりも先に穀物ねんどで初めて色を混ぜる子もいるかと思います。

 穀物ねんどで最もポピュラーなのがこむぎねんどで、100円で5~12色程度の多色が同梱された商品もあります。
 コスパがいいので、色を全部混ぜて茶色くなってしまってもまた新しく買えばいいか、という気持ちになれます。
 輸入品で品質が良かったり、小麦粘土特有のにおいが気になる場合は、play-dohが有名です。

 次によく見かけるのはお米ねんどになります。
 小麦は食物アレルギーの3大アレルゲンの一つとしても有名ですので、アレルギーのある子どもにとっては少し敬遠される材料です。
 その点を鑑みて小麦粉を米粉に変えたものがお米ねんどになります。
 主成分が米粉になったことで、こむぎ粘土特有のぱさぱさした感じや乾いて散らばってしまう性質も軽減されていますので、食物アレルギーが気にならなくても選びたいねんどです。

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 食物アレルギーをさらに気にする場合、トウモロコシねんどというものもあります。
 トウモロコシでんぷん由来のアレルギーを持つ子は極めて少なく、たいていの場合は食物アレルギーを気にしなくて良い素材になります。
 年齢に合ったねんど遊びをさせたいけど、食物アレルギーを持っているかよくわからない場合や、既に食物アレルギーがあることがわかっている場合、比較的安心して使用できる粘土だと思います。

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 穀物ねんどの安全性の配慮は、食べられる材料だけで構成されているだけではありません。
 保存性を高めるために、大量の塩分が含まれている為、万が一子供が口に入れてしまっても、しょっぱすぎたり、苦かったりして口から出すように考えられています。
 粘土を食べてしまうというアクシデントは、健康的な面での不安もありますが、のどに詰まらせてしまうという点も心配事の一つですが、穀物粘土ではそういった心配も減らすことができます。
 ただ、抗菌剤や防腐剤の入った小学生以上対象の粘土よりも傷みやすいので、買ったときとにおいが違ったり、カビのような変色が見られたりしたらさっさと捨てて新しいものを使いましょう。

「作品を残しておきたいなら」シリコンねんど

 シリコンねんどは粘土状のシリコンを主原料としたねんどです。
 今回紹介する中では唯一化学合成された素材のねんどですが、シリコン自体が合成品の中では安全性が高いものになります。

 シリコンねんども油粘土と同様、何度も繰り返し使うことができます。
 さらに、オーブンで加熱すると固めて保存することもできるので、初めて粘土を触ったり、少し慣れてきた時の作品を残しておきたいのであれば、おすすめの粘土になります。
 シリコン製なので、固めた作品も耐久性があり、長い間保存できます。
 作品は固めた後も柔軟性がありますので、子供が持って歩いてもケガをしたりしないので安心です。

 こちらもカラーバリエーションが豊富なので、こむぎねんどでできることはほぼできます。
 お友達と一緒にねんど遊びをしたときなど、ここぞという時にこの粘土を選んで記念に固めて保存しておくという使い方が良いと思います。

 児童向けのシリコンねんどはエジソン販売のシリコンねんどがポピュラーだと思います。

お子様との粘土遊びの後によくできた作品を焼いて保存もできる。シリコン粘土6色セット。
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 型やへらなどの用具もついているので、手で形作るだけではなく、型抜きやシャープな形に切ることもできるので、造形の基礎的な体験を一通りできるというのも魅力になります。

かんてんねんど

 かんてんねんどは、2歳から使える極めて安全性の高い粘土で、穀物ねんどで挙げた食物アレルギーの問題がほぼないのが最大のメリットです。

対象年齢2歳から。アレルゲンを含まない安心して使えるこども向け粘土。
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 固めのスライムのような触感の粘土なので、他の粘土よりも形作りという面では物足りないところもあるかと思いますが、最も安心して使える粘土になります。

 保存性を高めるために使用しているのが「にがり」で、苦みがあり食塩を使用しているものよりも誤飲の心配が軽減されていることや、にがりがもつ空気中の水分を吸う性質(潮解性)によって、粘土の水分が蒸発して固くなりにくく、体温の高い子供が長い間使っても品質が変化しにくいという特徴もあります。

 かんてんねんどで最も有名なのはボーネルンドのかんてんねんどです。子供向けの高品質な商品を扱っている会社の商品なので、安心して子供にも与えられます。

まとめ

3歳から使えるねんどについて紹介しました。

今回紹介した粘土は3歳~小学校入学前くらいに推奨できる粘土です。

「混色」という体験は、この時期は絵具よりも粘土の方がやり易いのかな、と感じています。絵具ではまだ周りまでぐちゃぐちゃにしちゃいますしね。

カタチを作るという上でも一番の礎になる時期なんじゃないかなぁと思いますので、一度だけでもねんど遊びを体験させてあげる良いと思います。

とはいえ、子供への安全面や衛生面にも気が抜けませんので、この記事が少しでもお役に立てれば良いなと思います。

自分とお子さんに合った素材を選んであげましょう。

もう少し成長した時の粘土についても紹介していますので、併せて読んでいただけると幸いです。

この記事を書いた人

造形材料メーカーで十数年勤務を経験。
作品に最適な材料選定の一助なれたら嬉しいです。

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