レジンアクセサリーを作ってみたいけどレジンの種類がいっぱいあってわからない。
レジン液だけで作品が作れるの?
手軽にオリジナルな作品を作れるUVレジンですが、他のレジンとどう違うのか、どんな作品が作れるのかわからないという方に、UVレジンについて解説していきます。
UVレジンとは
UVレジンとは、紫外線を当てると短時間で固めることのできる液状の合成樹脂です。
同じようにUVを当てることで固めることができる樹脂でネイルジェルなどもありますが、UVレジンという場合は手工芸用のアクセサリー制作などに使われる液状の透明な樹脂液のことを指します。
UVレジンと2液性レジンの違い
UVレジンと2液性レジン(エポキシ樹脂)との違いは「固まり方」と「強度」が大きな違いになります。
特徴 | UVレジン | 2液性レジン(エポキシ) |
固まり方 | 紫外線を当てると固まる | 2液を混ぜてから時間を置くと固まる |
強度 | 柔らかいものから固いものまである。固いものでも傷つきやすい | 固いもののみ。 硬く、研磨もできる。 |
UVレジンは単体で使うととても便利ですが、木や粘土などの「液体を吸い込む」+「光を透過しない」という二つの特徴を持つ材料と合わせて使う場合は注意が必要です。
UVを当てて大部分が固まっていても木などに取り込まれた部分は固まっていない可能性があるため、箸やスプーンなどに柄の部分に使用すると、液状のレジンが口に入れる部分に移行してしまうなどの心配もあります。
対して2液性レジンはきちんと混ぜれば勝手に固まってくれるので、上記のようなケースでも比較的心配が少ないです。
ただ、常温で固まるものだとどうしても半日~1日くらいはかかってしまうので、UVレジンのように自分のイメージが新鮮なうちに作業を終わらせるのは難しくなります。
UVレジンとLEDレジンの違い
UVレジンとLEDレジンは、いずれも紫外線を当てると固まる合成樹脂になります。
違いはLEDタイプのUVライトでも固まるかどうかの違いです。
UVレジンとだけ書かれているものは「太陽光」と「蛍光管タイプのUVライト」でしか固まりませんが、LEDレジンは「太陽光」「蛍光管タイプのUVライト」「LEDタイプのUVライト」の3種類で固めることができます。
また、LEDレジンは、UVレジンに比べて時間経過で黄色く変色しにくいというメリットがあります。 現在のUVレジンの主流はLEDタイプのものになっているので、これからUVレジンで何かを作ろうと思っている方は、LEDレジンを選ぶと良いかと思います。
いろいろなUVレジンのバリエーション
UVレジンの中でも、型に流し込んで使用するレジン液タイプのレジン以外にも様々な種類のものがあります。ここでは代表的な2種類について紹介します。
粘土ジェル
UVレジンの粘土タイプです。
ネイルアート分野で登場している透明な粘土状の材料で、手でこねて形を作ることができることが特徴です。
型に依存せずに作品を作ることができるのが一番のメリットです。
コーティング用UVレジン
コーティングUVレジンはレジン作品の表面に塗るタイプのUVレジンです。
型から抜いた作品の表面の仕上がりが気に入らなかったり、レジン作品に別のモチーフをつけたら表面の統一感がなくなってしまったりしたときに重宝します。
通常のUVレジンに比べて表面の仕上がりが良く、きれいな平滑に仕上がるので、使ってみる価値はあります。
厚みのある作品には向かないので、型に流し込んで使う用途では使用しないようにしてください。
UVレジンだけで作品は作れる?
レジン単体でも工夫次第で作品は作れますが、初めてレジンを使う場合は、シンプルな形の型(モールド)を使って作品を作ることをお勧めします。
クッキー型や粘土で作った型など、手近にあるもので代用すると、固まらなかったり、レジンが取れなくなってしまったりするのでお勧めできません。
その他にもあると便利な道具については別途記事でまとめましたので、こちらをご覧ください。
UVレジンを使う時の注意点
UVレジンは便利な材料ですが、レジンアレルギーなど気をつけなければならない点もあります。
適切に利用すれば特に怖がる必要のないものですので、下の3つの注意点は覚えておきましょう。
- 締め切った部屋で作業しない。
- 目に入らないようにする。(アレルギー体質の方は手袋やマスクをする)
- 気持ち悪くなったり、肌に異常が出たりするようなら使うのをやめる。
アレルギーについては、すべての人、すべての商品で起こるわけではないですが、高い買い物になったからと言って無理をして使わないようにしてください。
まとめ
UVレジンとは何かという点と、他のレジンとの違い、使い方などについて説明しました。
UVレジンは10年くらいで急速に広がってきた新しい造形材料で、作業と作業の間の待ち時間を劇的に減らすことができるので、仕事が終わってからや、家事・育児の合間などの少しの時間で本格的な作品が作れるのが魅力的な材料です。
ピアスやネックレスなど、定番のアクセサリーでは、自然石や彫金系のものも増えてきましたが、手間暇かかった素材感の強い材料よりも作成者のアイディアやセンスが問われる素材でもあります。
あまり時間はないけど、創作活動をしたい時などにはおすすめのアイテムですので、また触ったことのない方は、ぜひ一度試してみてください。
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