ジェルネイルが余ったけどレジンアクセサリーって作れるの?UVレジン持っているけどネイル用として使って大丈夫?
UVで固められるという共通点がある2つですが、互換性のあるものなのか気になりますよね。ここではそれぞれどのような違いがあるのか、併せて使えるのかという点に着目して解説してきます。
UVレジンとジェルネイルの3つの違い
クラフト用UVレジンとジェルネイルの違いは3つあります。
- 安全性
- 固められる厚さ
- 表面のべたつき
違いと聞いて一番最初にピンとくるのは安全性の面だと思います。そのほかにも、クラフト用、ネイル用に特化するために、基本的な物性の違いが「固められる厚さ」と「表面のべたつき」になります。
それぞれについて、詳しく説明していきます。
安全性
ジェルネイルはベースコートは基本的に「化粧品」の安全基準を満たしており、2層目以降に塗るジェルに関しても同様の基準のものもあります。クラフト用UVレジンは基本的には「雑貨」として扱われており、基本的には肌や人体に触れる前提では作られていません。
ただし、ジェルネイルも2層目以降に使用するカラージェルやトップジェルについては雑貨扱いの製品もあります。
固められる厚さ
ネイル用のジェルは基本的に数ミリの厚さでの使用を前提としているのに対し、クラフト用UVレジンは数センチ単位での厚みを前提として作られています。
UVで硬化する汎用的な合成樹脂としてアクリル樹脂がありますが、アクリル樹脂は固まった状態では基本的にUVを遮ります。その為、厚くなればなるほど、中心部分が固まりにくくなります。
クラフト用UVレジンはこの点を考慮して作られており、UVがほとんど届かなくなった厚みのある造形物でも中まで固まるようになっています。
逆に、ジェルネイルをクラフト用UVレジン用の型などに流し込んで固めても、中身は固まらずに液体のまま残っているということも多いです。
表面のべたつき
ネイル用ジェルは、固めた後は基本的に表面がべたつきます。これは、ネイルが基本的に重ね塗りをする為で、べたついた表面の上に重ねることで、層と層の間の定着性をよくしているといわれています。べたつきを除去したい場合は、専用のリムーバーを使用して、べたつきをぬぐいとるのが基本です。
これに対し、クラフト用UVレジンについては、硬化表面が平滑になっている場合が多いです。厚めのものを一発で固めることを前提に考えられている為、このようになっていると思われます。
ただ、成分としては、本質的には表面がべたつく可能性のあるものになりますので、古くなったものや開封してしばらく置かれていたものなどは、クラフト用UVレジンでもべたつく可能性があります。
UVレジンとネイル用ジェルは併用していいの?
UVレジンとネイル用ジェルの違いは分かったけど組み合わせて使うのはいいの?ダメなの?という疑問のある方もいるかと思います。
混ぜた場合、ネイル用レジンとして使った場合、クラフト用UVレジンとして使った場合に分けて解説していきます。
UVレジンとネイル用ジェルは絶対に混ぜたらダメ。
UVレジンとネイル用ジェルを混ぜて使用することはやめましょう。
ネイル用ジェルとして使用すると安全性に不安が残りますし、クラフト用UVレジンとして使用する場合も割高になりがちです。
また、相性によっては混ぜてすぐに固まり始め、発熱したりする危険性もありますので、安易に混ぜないようにしましょう。
クラフト用UVレジンをジェルネイルとして使うのはNG
ジェルネイルはベースコートは化粧品の安全基準を満たしていなければいけない為、雑貨扱いのクラフト用UVレジンをベースコートに使用することはできません。
では、2層目以降のであれば雑貨扱いのクラフト用UVレジンでも使っていいのではないかと思いますよね。ですが、答えはNOです。
UVレジンは硬化状況によっては微量成分の移動が硬化したレジンの間で起こります。
その為、そもそも人体に触れる前提でないクラフト用UVレジンは、硬化した状態でも肌に近い位置に置くことは安全面で不安が残ります。
ネイルに使うのはあくまでジェルネイル用の商品にしましょう。
ジェルネイルをクラフト用として使うのはOK
ジェルネイルをクラフト用UVレジンとして使用することは、基本的にOKです。
注意点は2点。
・割高なのですべてをジェルネイルで仕上げるのは割に合わない
・薄くしか固まらないので、何層にも分けて作品を仕上げなくてはいけない
基本的に代替として使用するのはナンセンスですが、ベースをクラフト用UVレジンで作って、アクセントとしてジェルネイルを使用するというのは良い方法だと思います。
例えば、型で成形したクラフト用UVレジンにジェルネイルのベースコートを塗り、べたべたした表面にネイルホイルなどで装飾してトップコートを塗ると、クラフト用UVレジンだけでは表現できない装飾が施せます。
まとめ
ジェルネイルとクラフト用UVレジンとの違いについて説明しました。
双方大まかな成分は同じですが、ジェルネイルは安全性、クラフト用UVレジンは造形性を重視して作られていて、基本的には別々に使用したほうが良いことを説明しました。
メーカーや製品の中には、硬化後は肌に触れても大丈夫というクラフト用UVレジンなどもありますが、基本的には相互に使うのは避けた方が良いです。
ただ、固めたクラフト用UVレジンにジェルネイルをトッピングするのはオリジナリティのある作品を作るのに良い方法だと思いますので、ジェルネイルが得意な人、ジェルが少し余ってしまった人はレジンクラフトにチャレンジしてみても面白いかもしれません。
本ブログでUVレジンや他の材料についても記事を紹介していますので、よろしければ読んでみてください。